ビットコインウォレットを徹底比較(メリットやデメリット)

ハッキング?取引所に何かあっても自分のウォレットなら大丈夫!

マウントゴックスの例でいうと、「ハッキングされた!」といわれて調べると内部の人の犯行でした。
同様のことが取引所で起こらないとは限りません。
ちかごろ、香港の取引所「Gatecoin (ゲイトコイン)」でも、「ハッキング被害にあった」としてビットコインやイーサリアムといった仮想通貨がなくなった事件が発生、今調査中です(2016.5.16現在)。

取引所に置きっぱなしにしていると、そういう被害に合いやすい。
なので、多額なビットコインを保有しているなら、ウォレットに保管したほうが無難だし、日々のやりとりや決済、送金作業にもウォレットは必要。

では、ウォレットって実際どんなもので、どんな種類があるのでしょうか。
ビットコインの「ウォレット」にもいくつか種類がありますが、ここではウォレットの種類ごとにその概要とメリット、そしてデメリットについて徹底比較していきます。

ウォレット(ビットコイン財布)とは?

現金をそのままむき出しで持ち歩く人はあまりいませんよね。
多くの方は、現金をお財布に入れて持ち歩くと思います。
仮想通貨の「ビットコイン」も同様で、ビットコインを利用するためには財布がなければなりません。
ビットコインを他の人に送金する、受け取る、取引所にビットコイン入金する、取引所で得たビットコインをしまっておく、それがお財布(ウォレット)の役割です。
とはいえ、ビットコインには実体がありませんので、実際のお財布というよりは銀行のネットバンキングのようなもの、と考えるといいでしょう。

パソコン上のウォレット

bit_wallet

まずは、パソコン上のウォレットです。
「クライアント」や「ソフトウェアウォレット」、「デスクトップウォレット」と呼ばれています。
ビットコインの公式ウォレットである「Bitcoin Core」も、パソコン上のウォレットです。
自分のパソコンにウォレットをインストールして利用します。

オンライン環境はもちろん、オフライン環境でも利用することができます。
ほとんどのウォレットで、Windows、Mac、Linuxといった主要OSに対応しています。
特にオフライン環境であれば、セキュリティ面でも比較的高い効果が期待できます。

ただし、パソコン上のウォレットは始めるまでに時間がかかるのが難点です。
ビットコインの要となるのが、過去の全取引履歴なのですが、これをダウンロードしなければなりません。
時間もかかりますし、ハードディスクの容量も数十GB必要ですので、注意しましょう。

しかし、最近では「MultiBit」など簡易型のものも登場してきており、これならば数十分程度でダウンロードが完了します。
また、パソコンが壊れてしまうとビットコインも使えなくなってしまいますので、バックアップを忘れずに。

インターネット上のウォレット

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次に紹介するのが、インターネット上のウォレットです。
「オンラインウォレット」「ウェブウォレット」とも呼ばれます。
インターネットバンキングに最も近いウォレットといえますね。

ウェブウォレット最大手の「Blockchain.info」、アメリカに口座があればビットコインの両替や決済も可能な「Coinbase」などが、代表的なウォレットです。

パソコン上のウォレットよりも口座開設や各種設定が簡単に行なえます。
自分のパソコンだけでなく、外出先のパソコンなどからもアクセスできるので、自分のパソコンが壊れても安心です。

簡単に始められる分、セキュリティはパソコン上のウォレットよりも不安があります。
パソコンがハッキングされてしまえば、ビットコインは簡単に盗まれてしまいます。

よって、パスワードを難しくする、しっかりとしたセキュリティソフトを導入するなどの対策が不可欠です。
しかし、「Blockchain.info」などのウォレットの提供者ごとハッキングされてしまえば、意味がありません。

セキュリティに信頼のおけるウォレットの提供者を選ぶこと、そしてビットコインの管理は最小限にしておくことが、有効な対策です。

モバイル端末上のウォレット

インターネット上のウォレットはパソコンで利用しますが、これをどこででも使えるようにモバイル端末上で使えるようにしたのが、「モバイルウォレット」です。
iPhoneやAndroidなどのストアからウォレットのアプリを購入して、ダウンロード、インストールして利用します。

iPhoneでBreadWalletをインストールした例はこちら

Windows PhoneやBlackBerryに対応しているモバイルウォレットもありますが、数は多くありません。
ウェブウォレットの「Blockchain.info」は、モバイルウォレットでも同じ財布を使えるので、管理が一元化できます。

メリットは何といっても、持ち運びができる点でしょう。
ビットコインが利用できるお店などでお会計するためには、モバイルウォレットが最も便利です。

しかし、ウェブウォレットと同様に、それ以上にセキュリティには気を配らなければなりません。
スマートフォンにセキュリティソフトを入れていない人も多いため、ハッキングされる可能性が高いのです。
大量のビットコインをモバイルウォレットで保管するのは、あまりおすすめしません。

紙のウォレット

bit_wallet3「ペーパーウォレット」は、アドレスと秘密の鍵を印刷して、紙という形で保管するものです。
「bitaddress.org」などが、代表的な提供元です。
これまでのウォレットよりは、はるかにセキュリティが高いといえますので、大量のビットコインを長期間保管するのに向いています。

しかし、一度ペーパーウォレットからビットコインを引き出してしまうと、そのアドレスを再利用することはできませんので、使い勝手はよくありません。
もちろん、アドレスと秘密の鍵を印刷した紙をなくしてしまったらおしまいですので、紙の管理は厳重にしておきましょう。

専用端末のウォレット

bit_wallet4パソコンやモバイル端末などの汎用の端末ではなく、専用端末を使って保管する「ハードウェアウォレット」もあります。
「Trezor」「Ledger Wallet」などが代表的です。

ペーパーウォレットに次いで高いセキュリティを誇り、パソコンにつないで利用できる利便性も兼ね備えています。

ただし、日本では販売されていませんので、導入するのにコストや時間がかかるデメリットはあります。

まとめ

ウォレットにもさまざまな種類がありますが、どれにも一長一短があります。
自分のライフスタイルに合わせたウォレットを、複数組み合わせて使うのがいいでしょう。